化学で作った薬や薬物療法等ではなく、

真の健康を握る鍵は、”自己治癒力”であり、

自己治癒力を高めてくれる”代替医療とヴィーガンが良い”と教えてくれる

そんな1冊を今回は紹介したいと思います。

こんにちは、Mayurikiです。

今回紹介したい1冊は「ロックフェラーに学ぶ悪の不良長寿」です。

登場人物

本書に度々登場する人物をまず紹介させて下さい。

デービット・ロックフェラーさん。

ロックフェラー家は元々アメリカの5大財閥、3大財閥の1つとも言われる有名な財閥で、様々な社会事業をおこなっています。

毎年クリスマスになると、ロックフェラーセンターのクリスマスツリー等がTVでも度々紹介されているのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。

その他にも、ロックフェラー大学やロックフェラー医学研究所なども所有しています。

では、なぜ?本書のタイトルである、「ロックフェラーに学ぶ悪の不良長寿」と言う題名が付いたのか。

それは一番最先端の医療を受けられる立場に居ながら受けないという、不思議。

実際に自分たちの治療を受ける時には、

西洋医学でも薬物療法でもなく”ホメオパシー”と言う代替医療を

利用していると本書では紹介しています。

自分たちの研究所で作った薬や医薬品は使わず、

自分たちが支援している医者たちに見てもらうのではなく、ホメオパシスに診てもらう。

その理由を本書では、

様々なエピソードや様々な人が書いたブログやコラム、発言などで紹介しています。

気になる方はぜひ、一読して欲しいなと思いますが、

そもそもホメオパシーとは?と言う疑問が浮かびます。

ホメオパシーとは?

簡単に説明すると、”西洋医学ではない代替療法の1つ”とされています。

ホメオパシーは、超微量の自然薬(レメディ)を与え、自然治癒力を高めて病気を治すのが特徴。

副作用はいっさいない。

p138「ロックフェラーに学ぶ悪の不良長寿」より引用

因みに、代替医療には

・自然療法(ナチュロパシー)

・整体療法(オステオパシー)

・心理療法(サイコパシー)

・同種療法(ホメオパシー)

などがあります。

ホメオパシーは、S・ハーネマン医師(1755-1843)が研究し提唱したものになります。

治療方法は、病気を起こしたものと同種の毒性のない物質(レメディ)を処方することで、体の免疫機能を活性化させるというものになります。

予防としても使うことが出来、レメディで生命力を高める事で根本的解決をはかっていきます。

元々の考えとして2つの理論があります。

1つ目が”ホメオスタシス(生体恒常性維持機能)”

これは「生体」が「恒常性(こうじょうせい)」を維持する機能という根本原則に基づくものです。

_生物には、常に正常を保とうとする働きがある。

P192「ロックフェラーに学ぶ悪の不良長寿」より引用

氏は「命の振り子」と本書で説明しています。

特にこのホメオスタシスが発揮されるのが”自然治癒力”。

病気や怪我をした時に、正常な状態に戻ろうと身体は振り子の様に”自然治癒力”が働く。

そして、振り子の原理と同じようにふり幅を大きくすることで元の状態に早く戻ろうとする原理を利用して治療します。

例とえば、病気の時に現れる「症状」は、すべて身体が正常に戻ろうとしている治癒反応。

病気で風邪を引いたとき、「発熱」「咳」「下痢」などの症状が現れることがあります。

「発熱」は、体温を下げてウィルスやバクテリアなど病原体を殺すために発熱します。

これはさらに免疫力を上げるために行われています。

「咳」「下痢」は、病原体の毒素を早く体外に排泄するため。

つまり、風邪の時に現れる症状は、全て”治癒反応”。

これを、解熱剤や鎮咳剤、下痢止め等を服用してしまうとどうなるか?

無理に体に押し返してしまうことになり、病気は長引き、悪化してしまう方向に_。

逆に、ホメオパシーでは免疫力を更に高めて症状を早く出し切らせて治すという考え。

その方法が、2つ目の理論”同種の法則”によるもの。

同種の法則は、

古代ギリシャの医聖ヒポクラテスのホメオパシー(ギリシャ語で「病気と同じ」という意味)が語源になっていて、「症状を起こす物質は、症状を除く作用もする」という「同種の法則」が根本原則になっています。

そしてポイントとなるのが、その”材料と使用方法と量”です。

レメディの製造方法

『微量”毒”を薄めて、無にして強く振る』。

熱病を治すには、同じ熱を出す微量の”毒”を使う。

使う材料は、「植物」「動物」「鉱物」。

漢方と似ているなと言う印象を受けます。

ただし、これらのものをそのまま使うのではなく

”うすめて、うすめて、極限まで薄めるて「分子も存在しない」という薄さ”にする。

「ある物質を生物に多量に投与すると致死的な場合があり、中程度(現代医学の薬物療法)なら活動を抑制し、少量(ホメオパシーの方法)では、活性化します」(「ホメオパシー入門」前出)
p206「ロックフェラーに学ぶ悪の不良長寿」より引用

さらに、そのまま希釈させた物を使用するのではなく

”容器を強く振る”ことによって物質のエネルギー・パターンを溶液に写す

(=この工程をポテンタイゼーションと言う)。

ポテンタイゼーションのプロセス

ステップ1 原液から原液を作る

(動物、鉱物を使う場合は原料に乳糖を混ぜて作る)

ステップ2 原液1滴にアルコール水99滴の割合で希釈する

ステップ3 振とうする。(ポテンシーは1C)

ステップ4 1Cののレメディーで同じプロセスを繰り返し必要なポテンシーまで高める。

ステップ5 ポテンタイゼーションを行ったレメディを丸薬、紛薬、クリーム、軟膏などにする。

※ポテンシー=効能

※ポテンシーは濃度を薄めても効力が薄まるのではなく、逆に効能は高まる。

ホメオパシーの溶液「振とう」というダイナマイゼーションは、振動によって波動情報が水に”転写”される。

(科学的に、水に「情報」が移ることを”転写”と呼ぶ)

そうして出来上がった物をレメディとして治療の際に用いります。

(希釈+振とうの過程を”ダイナマイゼーション(潜在力活性化)”とハーネマン博士は命名)

つまり、

物質(毒)そのものを服用する必要はないという事です。

このレメディを制作する方法を初めて知った時に私自身、不思議に思いましたが、

「…ホメオパシーの有効性の化学的根拠として、ベンベニスト博士の論文があり、水が物質情報を記憶する事は1988年に「ネイチャー」に掲載された彼の論文で既に証明されています(「予防摂取トンデモ論」前出)

「ロックフェラーに学ぶ悪の不良長寿」より引用

と、ある様に私が知らないだけだったのだと痛感しました。

さらに、

波動医学は、最先端コンピュータやセンサー開発で、ようやく解明されてきた分野です。

1700年代のハーネマンにとっては、まさに手探り状態の研究であったはずです。

それでもハーネマンは実験を重ね、こう断言しています。

「・・・・自然のままでは不活性な物質・・・・塩や石英なども、この『振とう(ダイナマイゼーション)』処理を行うと、『薬効』が生じる」

p205「ロックフェラーに学ぶ悪の不良長寿」より引用

実際にホメオパシーを受けている人達を見てみると

マハトマ・ガンジー、エイブラハム・リンカーン、ビル・クリントンの政治家の方から

ウサイン・ボルト、デビット・ベッカム等のスポーツ選手、

オーランド・ブルーム、ジェニファー・アニストン等のハリウッドスター

ポールマッカートニー、カール・ラガーフェルトなどなど。

さらにフランスでは医療全体の30%がホメオパシー医療。

アメリカでも医学校125校の内、75校(60%)が代替医療に関する講義を設置。

ドイツでは、2003年時点で主要先進国中もっとも代替医療を活用し、医学生にとって自然療法の知識は必須科目。

英国王室の主治医には、代々ホメオパシー医師がいるなど

代替医療が根付いてヨーロッパ各国では街中のドラッグストアや駅や空港の売店、スーパーでも売られている。

インドでは、保険が適用され、ホメオパシー医師は国家資格にもなっているそうです。

日本では、あまり浸透していないホメオパシーですが、

1つの選択肢として考えてみてもいいのではないかなと思います。

その他にも本書で紹介されている内容について

・菜食療法・ゲルソン療法で知られるマックス・ゲルソン博士の急死の真相。

・検診で見つかるガンはガンではない。

 日本の医療の闇(現実)と共にアメリカでは良性と判断されることの多いガンについて。

・笑うことが一番の”抗がん剤”。

 抗がん剤が元々何を元に生まれたのかと言う由来と共にそれを後押しした背景。

 さらに、新の抗がん剤とはがん細胞を直接攻撃するNK細胞であり、NK細胞を活性化する方法は笑う事と教えて くれる。

・ワクチン、フッ素、輸血、点滴、硫酸銀には気を付けて。

・2人の日本人の話。

 世界で最初にコールタールの発がん性を発見したのは日本の医学者:山崎勝三郎氏。

 石油の一種である”コールタール”からガンが発生すると証明。

 利用された野口英雄氏。

・101才まで生きたデービット・ロックフェラー氏のヒントがここに。

 肉は食べず、自家栽培の有機野菜だけの完全ベジタリアン。水道水は飲まず、水はつねに持ち歩く。

なども取り上げられています。

終わりに

本書を読み終えた感想としては、

現代の医療が抱える様々な問題点が見えてくるのかもしれません。

著者の一族に対する書き方は、刺激的で辛辣な部分もありますが、

様々な方の書籍や文献などを抽出して点と点を線で結んで

1冊の本として書かれているのは1つの物の考えとして非常に参考になりました。

抽出ばかりで?医者じゃないのに?等、意見が分かれる部分はあるかと思います。

だからこそ、全てを鵜呑みにせずこう言う風に考える人も居るんだと言う視点で読むとまた違った気づきが得られるのかなと思います。

もしかしたら、ヴィーガンやホメオパシーを取り入れるきっかけになる1冊かもしれません。