こんにちは。
今回は、私が実際に実践している(していた)自己導尿のポイントと膣トレについて紹介したいと思います。
<なぜ自己導尿が必要になるのか?>
まず、手術などで膀胱神経を触ってしまうと(たとえ触っている自覚がなくても)、一定期間膀胱にバルーンを留置される処置を受けます。
(これは医師は触っていないと思っていますが、実際に手術の際にどの神経かを確実に見分けを付ける事は難しいという事のようです。
なので、同意書の中の後遺症の可能性にも排尿障害が書かれています。これは、排尿障害は誰にでも起こりえます)
これにより、膀胱に溜まった尿はバルーンから尿パックに溜められます。
このパックに溜められる(尿が出る)時に尿をしている感覚や尿が膀胱に溜まる感覚はありません。
(痛みも勿論ありません)
<そうすると、何が起きるか?>
尿が膀胱に溜まる感覚が失われます(鈍る)。
(実際に、手術で神経を傷つけてしまった場合はこの限りではありません。)
なので、最初にバルーンを抜去した際には私自身もすぐには尿意を感じませんでした。
<排尿日誌と自己導尿>
その為、手術後からしばらくするとバルーンを外す為のトレーニングをすることになります。
トレーニング内容は、時間を決めてお手洗いに行き、出ても出なくても一定時間トイレの便座に座りどの位自発的に尿が出たか(自尿)、膀胱にはどの位尿が溜まっているか(残尿)を測るトレーニングをします。
これを記録したものを排尿日誌と言います。
(病院によって名前は変わります)
残尿を測る為に機器を併用して行う場合もありますが、基本的には尿道カテーテルと尿瓶を使い残尿を出し計測します。
(私の場合は、自分でトイレで行う時には事前にトイレ内に計量用の紙コップが用意されていました)
この時(自己導尿をする際に)に、基本的に違和感はあります(尿道口にカテーテルを入れたりなど)が、痛みはありません。
(尿道の中でカテーテルが当たって痛いとか、不潔にしてしまい尿道口に炎症が出てしまうという事は起きることがあります。
でもそれは、きちんとstepを踏みながら気を付けて回数を行う事で改善されていきます。)
最初の数回は看護師が導尿をしてくれますが、その後は看護師監視の基、自分で導尿(自己導尿)を行います。
そして、一人でもスムーズに自己導尿が出来るようになると看護師はつかず一人で行うようになります。
(いつ看護師が外れるかは病院によって違いがあると思います)
<自己導尿時に困ったときはこちらのアイテムを>
中々ポジショニングで導尿が上手く行かない時は自分が動くのではなく、鏡に動いてもらう!
このくねくねする方を便座と便器の間に挟んだり自分の足に巻き付けたり、床に置いて鏡部分をクイッと調整。
それによってスムーズに導尿する事が出来ます。
さらに、コンパクトに折りただんでポーチへ入れられるのでかさばらずに済みます。
見られても可愛いバラ柄で誰も導尿用だなんて気づきません!
私はこれのお陰で外出先で一々、ポジショニングに慌てずに済み精神的に楽になり遠出してもトイレに対して億劫にならずに済みました。
それと、自己導尿の手順って人のを見るわけにもいかないのでこちらの動画がお勧めです。
coloplast「女性向け-自己導尿カテーテル使用方法-」
後は、尿道口を見やすくする位置は腰を前にだすことです!
<機能を回復する為に大切なこと>
徐々に尿意を感じる様になり、排泄を促すことで自分の膀胱の本来の機能を回復させていきます。
膀胱の機能を回復させるポイントというのは、膀胱に尿を貯める→排尿するを繰り返すことで膀胱自身に本来の役割を思い出させることにあります。
(私自身もこの時ばかりは自分の膀胱と真剣に向き合った事はありませんでした。)
<どの位で機能が回復するのか?>
中々、自尿が増えず残尿が多い場合は退院後も自己導尿を行います。
この回復に対しては、一概に言えないのが現実です。
(私が拝見したブロガーさんによっては退院と同時に終了した方、私の様に6カ月掛かる方も居れば、ずっとと言う方もいらっしゃいます。
担当した術後神経膀胱外来の医師にも同じ事を言われました。
ぶっちゃけ、手術で膀胱神経を傷つけたとしても執刀医師が教えてくれるかは疑問です。
最初から傷つける、切断する、切除する場合は言うと思いますがそれ以外は疑問です)
<早く復活している人の傾向は?>
ただし、少し傾向がある様に思います。
早くに、自己導尿が終了する方は腹圧?を掛けている印象です。
<だけど?>
私の手術した病院では腹圧は禁止されていました。
(理由は膀胱の神経を傷つける恐れがある為)
その為、自尿時には自然に身を任せる感じでした。
ですが、その後退院してお腹の腫れが収まった手術後3カ月たった頃~腹圧ならぬ膣圧を意識して排尿するようにしました。
そうすると、徐々に勢いは回復して来ていましたが膣圧を掛けた事により今までにない勢い(本来の?)に戻り一人で感動したのをよく覚えています。
それからは、段々と自尿が残尿を上回る様になり最終的には残尿も100ml以下となり自己導尿も終了となりました。
(健診時には1度目は6回→2度目は朝夕だけ→3度目は終了という流れだったかなと記憶しています)
過去記事(子宮頸がん1b1期と診断され広汎子宮全摘術手術後の排尿日誌~今まで(術後6カ月))をご覧ください。
確かに最初はお腹も開腹しているので腹圧は怖くて出来なかったので、徐々に行うことで膀胱の神経を傷つけずに出来たのかなと思っています。
<圧をかける(意識する)場所がポイント>
そして、腹圧ではなく膣圧というのもポイントだったと思います。
この膣圧というのは、膣の締まりをイメージしてくれると分かり易いと思います。
実際、膀胱の尿道口は膣口の縦並びか横並び(個人差あり)にあります。
そして体の中の断面図を見るとすぐ脇にあるのが分かります。
そこで、そこを締める事によって連動して一緒に圧が掛かるのでは?と思います。
実は、これが正解だったと後に判明します。
<判明した理由は2冊の書籍の存在>