ちょっと待った!後悔する前に手術でリンパ節取る前に一回見て欲しい

こんにちは。

今回は前回の記事で紹介した書籍の著者のHPを

下の方に少し紹介させて頂いたのですが、

(近藤誠がん研究所<https://kondo-makoto.com/>)

誤解が生まれると思い改めて記事にしようと思いました。

 

本題

そもそも、取り上げる「近藤誠って誰?」って思った人。

 

簡単なプロフィールを紹介すると日本人で

慶応義塾大学医学部出身の癌の放射線治療専門家医師

元慶應義塾大学医学部専任講師。

現在は近藤誠がん研究所の所長さん。

乳房温存療法を日本で提唱した第一人者で

2012年には文化的業績に対し菊池寛賞を受賞という方になります。

 

ある記事の話

で、この方のHP「近藤誠がん研究所」に

近藤誠の重要医療レポートという項目があるのですが

そこに書いてあるレポートのタイトルがこちら。

リンパ節切除してもがん死は減らない」というタイトルの記事が掲載されています。

私はこのレポートを見た瞬間、衝撃を受けました。

 

なぜこれが衝撃なのか?

まず、日本における外科医や婦人科医が標準治療として行っている手術方法に

癌が既に存在して臓器を切除+リンパ郭清というものがあります。

子宮がんの場合ですと子宮広汎全摘術=子宮全摘及びリンパ郭清術と言います。

(今は妊娠希望でステージなど状態を見て温存法などもあります)

 

で、このリンパ郭清術と言うのは‥

要はがんの近くにあるリンパにガンが転移しないようにその周辺にあるリンパ節をごっそり取るというものです。

子宮がんの場合だと、お腹~太ももの付け根までにあるリンパ節全部です。

↑上にある臓器、血管についている丸い粒のがリンパ節になります。

で、それに対して近藤誠医師のレポートがこちら↓

以下、抜粋

でも外科医や婦人科医は、「リンパ廓清で中継基地を取り除けば、臓器へ転移するケースが減る」「治る人がふえる」として、リンパ廓清をどしどし実行しています。

 

私も主治医が「リンパ節に転移をするのを防ぐ為」「これが標準治療です」と言われました。

転移を防ぐため」と言われればぐうの音も出ません。

だって、死にたくありませんから!

 

でも、ここの後に衝撃の文が…

しかし実は日本の手術医たちは、リンパ廓清の効果を調べたことがないのです。
どのがん種も半世紀以上前に、試験や調査をしないでリンパ節廓清が始められ、現代まで同じ手術法を続けてきたのです。
見方をかえれば「因習」です。

 

‥‥はい?

因習」って…

因習の為に、根拠なくなの?どゆこと?

 

そして、極めつけが…

日本の手術医は、欧米の比較試験で否定されたリンパ廓清を、いまも一所懸命つづけています。
欧米の比較試験を知らないのでしょうか。
いえ手術医は、欧米の一流医学雑誌に載った論文のことはよく知っています。
現に前掲比較試験は、「日本婦人科腫瘍学会」が発行した「子宮体がん治療ガイドライン」に載っており、手術を担当する婦人科医なら知っているはずなのです。

 

私も早速検索しました。

日本婦人科腫瘍学会 子宮体がん治療ガイドライン

子宮体がん治療ガイドライン2018年版:PDF

書いてあります!

 

リンパ節郭清の治療的意義に関しても未だ明確でない

(第二章/リンパ節郭清の項目参照)

 

しかもちゃんと他の国では研究されている…

 

信じられない。

 

私、もうやっちゃいましたけど?

 

そして、これに関して近藤誠の重要医療レポートでは

彼ら、彼女らがリンパ廓清をつづけているのは、手術が自己目的化しているからでしょう。
そう考えないと、後遺症がひどく、死亡率を上げるリンパ廓清をつづける理由が説明できません。
「こんなに手技が複雑で面白く、やりがいのある手術をやめられるか」「患者たちが不幸になるのは仕方がない」というのが本音でしょう。
日本の患者さんたちは、手術医の達成感の犠牲者であるわけです

 

・・・・。

 

いやや~!!!!

 

と、暫く一人で後悔の念に苛まれていました。

 

<注意>

ですが、一つ注意して欲しいのは

 

この文だけを見て

なあ~んだ。じゃあ、私や~ら~ない!」と決めつけて

信じ込まないで頂きたい。

 

<これから出来ること>

まずは目の前の自分の病気の状態を見て、医師にお任せではなく

分からない事は聞き、しつこいくらい聞き、

自分でも調べて(ガイドラインは絶対参照!

※むしろ、ガイドラインや標準治療といわれる物に対しても一度疑い、本当に自分に必要なのかも検証して欲しいです。

医師と相談しながら納得した上で治療して欲しいと思います。

 

私は結構論文を自分で検索してチェックした様に思っていましたが

それは、全て日本語の日本人医師によって書かれた物で

しかも手術の術式を疑う物ではなく

”術後の事”や”腹腔鏡下”か”開腹手術”の事が書いてあるものばかりでした。

 

なので、私の様な失敗や後悔なく

自分の体と真剣に向き合って最善の道を信頼できる医師と共に

探して欲しいと思います。

 

医療用語は分かりづらく

自分の体なのにその中の構造はあまり分からず

学校で習った理科程度の知識です。

 

ですが、1つ1つ分からないことは

これから学んでいければいいと思います。

 

私自身としては”もう取ってしまっている”し

医師の本心は分かりませんがいつも説明を求めれば答えて下さった方なので

後悔はあっても恨みはありません

(本心がそうだったら‥ですけど)

 

ですが、これからは医師任せにせず「標準治療」や「転移」についてもっと調べて

自分で選択していくべきだと思いました。

そして、一つ治療が終わればおしまいと言う事ではなく

もし「転移したときは?」も考える。

なってからだと、広い視野を持って考えるなんて本当に難しい

 

そして「転移」だけに目を向けるのではなく

まず根本からの生活習慣=ライフスタイルの見直しも重要です。

これからはそう言った記事も併せて紹介していきたいなと思います。