こんにちは。
今回は後遺症としての「リンパ節郭清」についての話になります。
<私が実際に受けた術式>
私は今回子宮頸がん1b1期と診断され広汎子宮全摘術を受けました。
この術式は別の呼び方で「リンパ節郭清及び子宮全摘術」
という言い方があるのを知りました。
(インターネットで検索したり医師の説明内容も同じ様な術式でした
なので一応私的見解とさせて頂きます。)
<リンパ節郭清って>
広汎子宮全摘術はその名の通り広範囲に渡って切除する方法となります。
リンパ節郭清は体の中にあるリンパ節を切除します。
↑画像の中の一番上の内臓の絵の中で粒粒の様なものがリンパ節になります。
今回私が手術を受けた際に医師から教えて頂いた範囲は
”お臍のちょっと上から~太ももの付け根まで”切除したという事でした。
<リンパって?>
”リンパ”というのは美容でも良く耳にする言葉”でした。
「むくみを解消するのにはリンパに流して上げるとスッキリする」
つまり、
このむくみをスッキリさせてくれるリンパ節を取ってしまうので
私自身は凄く抵抗を感じました。
<そもそも、リンパ節って?>
リンパ節というのはリンパ液が回収した老廃物などをろ過する場所です。
<じゃあ、リンパ液は?>
リンパ液は体内の老廃物の回収と運搬という役割がある。
(体内の余分な水分なども含まれる)
<リンパ節とリンパ液の役割を例えると…>
言わば、言葉が悪いですが下水管みたいですね。
そこからリンパ節という浄水場に運んでろ過して貰う。
<むくみとリンパの関係>
心臓と言うポンプのある血液とは違って
リンパ液の流れは非常に遅く(1日かけて)、
その流れを促すのが筋肉の収縮運動。
筋肉が充分に収縮しないと、
静脈やリンパ管の流れが悪くなって水分や老廃物が回収されず行き場を失い、
皮膚の下に溜まってしまう。
これが悪化して起こるのが”リンパ浮腫”なのかなと思います。
じゃあ、今回
「手術でリンパ節(=管)を切除したら詰まってしまうのか?」というと、
そうじゃない。
皆さんの担当の主治医からも言われたと思いますが、
結論から言えばリンパ節から巡らせる割合というのは
実際にはそれほど高くはない。
(それでもとても重要です)
<じゃあ、誰が代わりに?>
その答えは血液です。
成人の血液量は体重の1/13といわれ、
主な役割は酸素、栄養素や老廃物の運搬になります。
そして心臓の動きをポンプとして体中に届けます。
<起きてしまうこと>
それでも切除後は一時的に巡りに対して滞りが起き”むくみ”ます。
個人差があり大体1週間後位から出るという事です。
(私は4日目位に結構酷く出てしまいましたが、
逆に酷くならない方もいるそうです。私のお隣さんがそうでした)
<じゃあ、これがリンパ浮腫の始まりなの?>
ですが、出たからと言ってずっとこの状態が続くかというと
そんな事はありませんでした。
溜まった老廃物や余分な水分を出す出口(=リンパ節)が
減ってしまうだけで実際には他のリンパ節(出口)に
流してあげることで解消できます。
そして必ず説明がある”リンパ浮腫”についても
適切な処置を行う事が何より大切だと思いました。
<私の虫刺され対策>
そうは言っても私自身、
虫に刺されるとしばらくビクビクしてしまうのですが(笑)
でもそうやって後回しにせず、
なった時に直ぐにかかずに虫さされの薬を塗り清潔にしておく。
虫の多そうなときには虫よけスプレーとリングを装着。
<虫よけリング>
1日1個お出掛け前に装着。
外での活動が多い時は両足の足首に装着しています。
他にも100均一のお洒落な合皮のブレスレットタイプや
プーさんタイプの物は太くしっかりしているのですが
逆に大人の私が付けるときつかったり
有効期間が短くコスパが悪いので駄目でした。
<虫よけスプレー>
玄関にいつでも常備しています。
スキンベープ 虫除けスプレー ミストタイプ 200ml 爽快シトラスマリンの香り
オーガニックタイプで持ち歩きはこちらのタイプを愛用しています。
<かゆみ止め>
手軽に使えるロールタイプをポーチに忍ばせて。
この二種類は効果自体に大きな違いはないと伺いましたが
そこに他に含まれている成分に違いがあるそうです。
(第二医薬品と第三医薬品にすでに種類が違うのが分かります)
なので自分に合うタイプを選んだ方が良いですね。
(因みに私はポケムヒを愛用中です)
それでも酷い時は皮膚科で処方して貰った塗り薬を塗って対処しました。
元々、蚊に刺されると凄くはれ上がってしまう体質なので心配しましたが
無事に今年の夏を過ごすことが出来ました。
<番外>
最近ある書籍を読んでリンパ節を取る必要があったのか?
と、疑問に思うようになりました。
ここで簡単にまとめてここで書くと言葉だけが先行してしまい
”誤解”が生まれてしまうと思うので
また別の機会に書きたいと思います。
ですが、一つ言える事。
事実は、もう取ってしまったので後の祭りです。
それでも悲観するだけではなく、
どう向き合っていくかが大切です。
なので1つづつ知って自分なりの答えを見つけ”対処”していく。
”アップデートしていく”ことが大切だと最近実感しています。
手術が終わったら終わりじゃない。
これからをどう生きていくかは私自身が決めていくことです。
そして私のこのブログと出会い知ってくれたあなたにも
これから共に知り、学ぶきっかけになってくれる事を切に願いします。