こんにちは。
今日は子宮頸がん1b1期と診断され広汎子宮全摘術を受けその後バルーン抜去してから術後6カ月間までの私の排尿日誌を紹介します。
<きっかけは?>
”広汎子宮全摘術”という術式の手術を受けた際に膀胱の神経を触る恐れがあり、その後の予後において感染症などが起きない様に手術後~1週間膀胱にバルーンが入れられていました。
その際に、1週間バルーンを入れていたことにより例え手術で膀胱の神経を傷つけてなくても抜去後すぐには尿意は感じない事が往々にしておきます。
それはごく自然な事で、使っていない神経や筋肉は退化していきます。
(ふと、暗闇の深海に住む魚やエビには目が無い種類が居るという事を思い出しました)
なので、そこで少しずつトレーニングをして自分の膀胱に尿が貯まったら尿意を感じて排尿する力があることを思い出して貰い、また頑張って貰わないといけません。
今まで当り前にしていた1日何回行ったことも気にしたことすら無かった膀胱の有難みを今回の体験を通してしみじみと感じました。
<入院中の流れは?>
手術後~1週間はバルーンが入っていました。
1週間後の朝6時頃にバルーンが抜去して貰い、ここから排尿日誌での記録が始まります。
(最初の数日は寝る前の午後9時頃に又バルーンを入れて貰いました。私は2日間でした)
<バルーン抜去や挿入時の痛みは?>
この時(抜去、挿入時)に痛みはなく少し違和感があるという感じでした。
ただ、これは行ってくれる看護師さんによると知りました。
最後にして頂いた方は、抜けないかと確認の為に引っ張られて…ビックリしました。
<尿意はいつから感じた?>
私は1日目の夕方頃から「かな~?」という感じで
二日目から「ぽいな!」という感じでした。
(すみません、表現力が無くて…)
<知って欲しい。大切な事>
まず段階を踏んでいく前に私自身が看護師の方から頂いた言葉を紹介します。
「焦らない。無理しない。気にし過ぎない」です。
当り前の様で、本当に大切な事だなと思いました。
この自己導尿と排尿日誌は今後人によってお付き合いする時間は様々です。
入院中に終了する方も居れば、私の様に6カ月という方も居れば、1年、2年、ずっと…という方もいらっしゃいます。
なので、こうしてお付き合いが長くなると焦りの気持ちや「何で私は出来ないんだろう?」と気持ちが落ち込む時もあります。
特に、私は入院中は”余計に”感じてしまいました。
きっとそれは、初めての体験で戸惑う事ばかりだし恥ずかしいと思う気持ちもあったからだと今にしてみれば、そう思います。
そして、一番はこの気持ちを共有出来る人が居ないというのもあるのかなと思います。
病棟で同じ症状、同じ治療を受けている方かは最初は、分かりません。
(途中でそうかなと気付きましたが…)
私の病室の隣の方は同じでしたが、最初に寝たきりの後バルーンを抜去していざ始まった頃には退院だったので聞くタイミングを失っていました。
(流石に、初対面で「導尿どうですか?」とは聞けませんでした。)
だからこそ、私自身の経験を少しでも1、体験談として知って貰おうとブログを始めさせて頂きました。
なので、まずはこの看護師の方からの言葉を知って頂きたいと思い最初に書かせて頂きました。
お勧めアプリサイト
<ピアリング>
ここで私は悩みを打ち明け、一人にならずに済みました。
<stepは?>
その前に、
♢まずは尿を作る為の水分をしっかり摂る。
※但し、これは一気に飲むのではなく時間を空けてこまめに摂取するように指導されました。
♢膀胱内に300ml以上貯めない様に規則的な間隔をあけて排尿を行い膀胱を空にする。
膀胱に尿を貯める→尿を排泄する(膀胱を空にする)を繰り返す事で膀胱の本来の活動を促します。
step1 夜間のみ管を入れ、昼間は残尿測定する。
6時に起床後管を抜き、それから9時、13時、17時、21時に尿カップで測定後、残尿測定する。
その後、夜ふたたび管(バルーン)を入れる。
残尿測定は最初の初日は処置室で看護師さんに導尿して貰います。
次の日から看護師さんにレクチャーして貰いながら自分で導尿をして残尿測定をしました。
(仕切られた空間とは言え、やっぱり恥ずかしいです…
ただ、これから毎日何回と見られるので気にしてると今後が辛いですね。
私自身も上手くいかないときは焦燥感と恥ずかしさで辛かったです)
step2 4回とも自尿量>残尿量を上回れば、夜間の管は必要なくなる。
私は結局入院中の間は、自尿<残尿でしたが、尿が出ている上に排尿記録を見ると夜はほとんど尿を出していない事が分かり3日目には夜だけ入れていた管も完全に外れました。
ですが、管を外されると夜間に1度だけ残尿測定をする様に指導されます。
これが私には本当に辛くて…
睡眠薬を飲んでたので夜中に起こされるとその後寝れない…
結局、この夜中に起こされたのは2日間だけでその後の対処法としては4回目の残尿測定時間を22時前後にズラすことで対応する事になりました。
これは、元々最初の2日間の管を入れて測った時も夜中に起きて残尿測定をした時にもあまり尿が出なかった為です。
元々、私は昼間か朝一が一番尿の量が多い(下に記録を記載しますが多い時には600ml近くも?!)のでその時に出るようです。
step3 step2の条件+残尿量が4回とも100ml以下となれば残尿測定は2回になる。
2回の測定になると残尿測定は9時と21時になります。
私自身はここまで到達せず退院となりました。
step4 1日2回の残尿測定で3日連続して残尿量が50ml以下なったら測定終了
凄い!私もこうなりたかった~♪
<実際の私の排尿記録公開>
かなり長くなってしまったのでお付き合いください。
1日目
9:00 自尿0ml/残尿127ml
13:00 自尿0ml/残尿217ml
16:30 自尿111ml/残尿369ml
20:30 自尿0ml/残尿187ml
摂取量1480ml 排出量1011ml
2日目
9:10 自尿143ml/残尿353ml
12:40 自尿65ml/残尿348ml
16:50 自尿20ml/残尿271ml
21:00 自尿135ml/298ml
摂取量1650ml 排出量1633ml
3日目
9:30 自尿0ml/残尿159ml
12:45 自尿0ml/残尿400ml
16:40 自尿35ml/残尿151ml
21:10 自尿140ml/残尿430ml
摂取量1100ml 排出量1321ml
4日目
2:50 自尿0ml/残尿197ml
6:10 自尿0ml/残尿67ml
9:00 自尿0ml/残尿93ml
13:00 自尿171ml/残尿594ml←入院中最高記録!(笑)
17:00 自尿0ml/残尿579ml
21:10 自尿0ml/残尿101ml
摂取量1085ml 排出量2000ml←割合がおかしいような…
5日目
1:10 自尿0ml/残尿117ml
6:45 自尿0ml/残尿151ml
10:20 自尿0ml/残尿181ml
14:00 自尿0ml/残尿182ml
18:00 自尿0ml/残尿378ml
22:00 自尿0ml/残尿186ml
摂取量1100ml 排出量1078ml←悲しいかな、一回も自尿出ず…
6日目
5:25 自尿0ml/残尿321ml
8:50 自尿0ml/残尿227ml
12:30 自尿25ml/残尿441ml
16:00 自尿135ml/残尿446ml
19:30 自尿5ml/残尿138ml
22:00 自尿0ml/残尿108ml
摂取量1550ml 排出量1924ml←今日は尿漏れがあった
7日目
3:00 自尿0ml/残尿309ml←ふと目が覚めたら尿意あり
5:20 自尿1ml/残尿65ml←採尿検査の為
9:00 自尿0ml/残尿142ml
12;30 自尿85ml/残尿513ml
16:30 自尿0ml/残尿148ml
20:00 自尿1ml/残尿199ml
22:00 自尿0ml/残尿44ml
摂取量1800ml 排出量1507ml
8日目
5:45 自尿0ml/残尿178ml
9:00 自尿0ml/残尿311ml
12:30 自尿0ml/残尿127ml
16:30 自尿14ml/残尿112ml
20:00 自尿226ml/残尿501ml←トータル727ml!!
22:30 自尿0ml/残尿172ml
摂取量1700ml 排出量1641ml
9日目
5:30 自尿0ml/残尿208ml
8:30 自尿0ml/残尿111ml
退院の為終了。
途中尿意を感じたら我慢せずに行っていました。
なのでその間までの合算の場合も含まれています。
<尿を出すときのポイント>
入院中、看護師さんに言われたのは「力んでは駄目」ということでした。
自然に任せるという事でしたが、これを実践した場合入院中に自己導尿を終了するのには結構難しいなと後になって気づきました。
力む=腹部、膀胱に力を入れる事で腎臓や膀胱が傷ついてしまうという事でした。
確かに、それはありそうだと思い私は入院中~退院後もしばらくそうやって実践していました。
でも、そうすると中々自己導尿の回数は減らないし時間が、掛かります。
退院後は出先などでも行うようになるので本当、デパートなどの混んでる時のお手洗いが本当に嫌でした。
上手く、鏡の位置が置けず残尿測定を諦めて家に帰ってからした日もありました。
なので、私は思い切って少しだけ力んでみました。
この時のポイントはお腹でも膀胱でもなく、”膣”に力を入れる事です。
そしたら今までにない位の勢いが!
一人でトイレの中で感動して居たのを覚えています。
自分の膀胱に改めて感謝した日でした。
それからは、残尿量も段々と減っていき遂に半年後の受診の際には晴れて終了となりました。
と、前置きが長くなりましたが…つまり、ポイントは
ズバリ!「骨盤底筋」と「膣」を鍛えることなのかなと思います。
(最初知らずにやっていたのですがある書店で目にして「これ!」と納得しました)
膀胱と膣の場所はお隣さんです。
人によっては縦並びにあったり、横並びにあったりします。
なので膀胱を直接すると痛めるならそのお隣を!って言う発想の転換ですね。
実際知らずでしたが、調べてみるとその奥は深く
尿漏れ対策になる事も知りました。
ここだけの話ですが、
私自身、お風呂に入るとたまに膣にお湯が少量ですが入ってしまう事がありました。
仕方がないのかなと思っていましたが、この膣トレをしてからお風呂のお湯が入る事が無くなりました!
他にもまだ嬉しい体験談がありますが話が長くなるのでそれはまた別の機会にでも。
ピンバック:自己導尿のポイントと膣トレ | with GUN.
ピンバック:入院9日目・術後7日目。自由への一歩(子宮頸がん1b1期による開腹式広汎子宮全摘術・体験レポ28) | MAYURIKI_relife
ピンバック:自己導尿のポイントと膣トレ | MAYURIKI_relife