こんにちは。
『change.org』というサイトをご存じでしょうか?
このサイトの特徴を簡単に説明するとネットで行える署名活動です。
今までは街中などでの街頭で求める印象でしたが、現在はインターネットの普及したことにより署名に参加したい支援者からは、”オンラインでどこからでも、いつでも”賛同して電子署名をすることが出来ます。
又、署名を集めたい活動家の方たちも効率よく、広く認知されることで更なる啓蒙活動が出来、今まで署名を求める時間に充てていた時間を有効活用して、更なる活動が出来る様になったのかなと思います。
ここでは、様々な方が様々な動機や理由によって署名運動を呼び掛けています。
ここで、1つ気になる署名活動があったので紹介したいと思います。
テーマ「HPVワクチン」
「HPVワクチン(子宮頸がん等予防)を打つ機会を奪われた若者たちが無料で接種するチャンスをください」
こちらの内容を簡単に説明すると、
・HPVワクチンは小学6年生〜高校1年生の女子で希望者には無料で接種できる。
・だが、2000年生まれ以降の世代を中心に、ワクチンの情報を得られないまま対象年齢を超えてしまった若者が多くいるという現実がある。
・それ以降で行う場合は自費診療となり、3回の接種で5万円程の費用が掛かる。
・問題となっている、”副作用についての因果関係は認められない”という調査結果が出ている。
この趣旨の元に目指すゴールは、
『接種を希望している無料対象年齢を過ぎた若者にもワクチン接種のチャンス(キャッチアップ接種)を広げていただけないでしょうか。』
というのが、今回の署名活動への目的になります。
どう思いますか?
私の見解は、
今回の署名活動に関してのみ言及するならば、いい事ではないか。というのが正直な意見です。
ただし、これには絶対に忘れてはいけない部分があることを強く感じます。
”性に対する教養”です。
性と一言に言っても、その内容は多岐にわたります。
身体の変化から始まり、行為、妊娠や出産などから病気やワクチンについてなど
日本の性教育の遅れは、先進国の1つと言われているのにも関わらず、とてもお粗末だと言わさざる負えないと感じます。
それは、学校における性教育や体の発達に対する授業を見ても明らかだと思います。
私の子供達それぞれに、小学生の時の初めての保健体育での性教育に対する授業がどうだったのか?と聞いた時のことです。
その答えに私は、愕然としました。
『初経って何?』
『処刑のこと?』と…
え?
(下の子は、ちゃんと学校で習って聞いてきましたが、上の子に確認するとこんな答えが返ってきました)
その年に、その教科を請け負う先生によっても差が出てきてしまい認識不足は否めないのだと知りました。
これが、日本の現状なのだと。
確かに、多感な時期に生徒たちにどう教えるべきか?という点は非常に悩ましい点ではあるなと理解していますし、私自身も、どう伝えることが良いのか?どのタイミングで?という事は今でも課題となっています。
正直に言えば、私自身もきちんと親や教師から教えられてこなかった。
私の学生時代では、女の子達だけが別室に呼ばれて『月経が来たらナプキンを使うという事や、ナプキンの種類がある』と言った程度でした。
だからこそ、どう教えることがベストなのか…
そもそも、答えは無いのだと思います。
それでも身近な大人が恥ずかしがらずに
『これは女性にとって、とても自然な物で何にも恥ずかしいことはないんだよ』とか
『むしろ、生理の状態を知る事でこの1カ月間の自分の健康状態を表すバロメーターなんだよ』
と、毅然として自然に教えて貰えたら良かったなと思いました。
そして、この女性の変化についても女の子達だけに話すのではなく男の子達にもしっかりと届けて貰いたいなと思いました。
そして、この身体の変化というのは女の子だけでなく男の子にもあるという事をお互いに認識することによって”自分だけ”、”私だけ”という思いから抜け出すことが出来るのではないか?と思います。
そうして、お互いを理解し合う事で初めて尊重し合えるのではと思います。
必ず初めは照れくさいです。
当り前ですよね。
何事も初めは、勇気がいるものです。
ですが、”人の噂も七十五日”という諺がある様に照れや知的好奇心による興味もそう長くは続かず、むしろそれが自然に受け入れられる時が来るのではないでしょうか。
そうした受け皿を作りながら、今回のHPVワクチンに限らずHPVについてもっと深く議論し合えるのだと思います。
そうした先に、HPVワクチンを自由に無料で打つ権利があることを伝えてそれをどう考えどうするか?を子供達に選択させるべきなのでは?と思いました。
それこそが、親であり大人である私達の役割なのかもしれないなと感じました。
現在は、男女合同で授業をしているようなので少し前進し、安心しました。
ですが、まだまだです。
だからこそ、こうした署名活動と共にこうした性教育を子供達に知って貰うことが本当に必要で、むしろこちらが絶対に必須条件だなとお伝えさせて頂きます。
是非、今日から身近な誰かと話をしてみませんか?
それから打つか打たないかの選択肢をあげることが、必要なんだと思いました。
本件の署名活動の参加者の一人である医師の言葉にもこうありました。
正しい情報を得てから打つか打たないかを選択していただければと思います。
サイト『命育』の高橋幸子氏の言葉より引用
あとがき
間違いの無いように、一点追記するならば『正しい情報』というのは、
私も然り、医師の言葉も然りですがそのまま誰かが言っているからと鵜呑みにせずに自分達で調べてHPVの有用性や副作用についてだけでなく『子宮頸癌とは?』『がんとは?』についても広く知る事が必要です。
なので今回のHPVワクチンについての有用性があるのかの判断は個人に任せたいと思います。
また、これによって改めて考える機会となったことは言うまでもありません。
実際に推奨されている接種年齢は~45歳までとなっております。
これをどう捉えるかは置いといて、自分ならどうするか?という点でも考える機会になったら良いなと思いました。
性教育への対応も、私の課題となっております。
それに、一番の問題は我が家の子供達は息子なので…ちょっと違うという点が大きいです。
ですが、子供達にはなるべくその年齢に合わせて女性側の意見代表としてこれからも伝えていけたらなと思っています。
【おすすめの性教育サイト】
『命育』
”家庭ではじめる性教育サイト”があると今回初めて知りました。
とても素敵だなと思います。
もし良かったら訪問してみて下さい。
これからもこう言った活動や性教育などを取り扱ったサイトがあれば紹介していきたいなと思います。
性教育に正解はない。性教育も、十人十色。
命育のスタンスより引用