セカンドオピニオン外来についてとおすすめ”セカンドオピニオン先”

こんにちは。

今回は、「セカンドオピニオン外来についてとおすすめ”セカンドオピニオン先”」についての話をしたいと思います。

最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

前置き≫

セカンドオピニオンって聞くとどんなイメージがありますか?

第二の提案?

最後の砦?

私のイメージだとこんな感じでしょうか。

今回は、そのへんも踏まえながら考察しつつ紹介していきたいと思います。

 

「セカンドオピニオンとは?」≫

よりよい決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に求める「意見」、または「意見を求める行為」のことである。

Wikipediaより

 

1つ混同しがちなのが「セカンドオピニオン」と「転院」の違いとは、なんでしょうか。

セカンドオピニオンでは、

検査した資料や担当した医師(ないし主治医)の紹介状を持参した上で他の機関に受診などをして意見を求める行為です。

あくまでも「意見」。

 

つまり、その後にもう一度元の病院に戻ってその他の意見(主治医に対する報告書)を持ちかえって主治医と今後の方針を話し合っていくということになります。

検査資料などもこの時に返却することになります。

そして、あくまでも意見、相談となるのでセカンドオピニオン外来は自費診療となり金額は機関ごとに異なります。

(金額などは、受診予定の機関のHPなどに掲載されている場合がありますので一度確認してみることをお勧めします。)

 

その点、転院の場合は異なります。

転院は、そのままズバリ他の病院に移る前提なのでセカンドオピニオンではありません。

「引っ越しをする事になり通いきれないので、自宅の近くの病院に移りたい」等。

 

そして、勘違いされやすい点なのが…

セカンドオピニオンは、今後も現在の担当医のもとで治療を受けることを前提に利用するものであり、「セカンドオピニオンを聞くこと=転院すること」ではありません。

国立がん研究センターがん情報センター「セカンドオピニオン」より

 

セカンドオピニオン外来って何をするの?≫

セカンドオピニオンを聞く際の流れを簡単に説明すると…

 

ファーストオピニオン:現在の担当医(ないし主治医)の意見をしっかり理解する。

理解した上で、セカンドオピニオンを受けるか決める。

セカンドオピニオンを行う病院を決める。

step1.新しい病院を探す

step2.現在の担当医に伝える

受診の準備を始める。

step1.新しい病院へ連絡をする

step2.現在の担当医に紹介状をもらう

当日:セカンドオピニオン先の病院でセカンドオピニオンを聞く。

セカンドオピニオンを受ける前の事前準備step1.2≫

step1.医師に伝えておきたいこと、聞きたい事を整理しておく

step2.信頼できる人に同行してもらう

セカンドオピニオン後、現在の担当医に相談する。

と、なります。

 

3つの大切なポイント≫

1.ファーストオピニオン時において担当医にからは「診断名、病状、進行度、推奨される治療法とその理由など」をきちんと現状を聞くことと分からないことがあれば質問して理解しておくことが大切です。

そうでなけらば、セカンドオピニオン先においても同じ話だけになり、更に深い話は出来ずに終わってしまい余計に悶々としてしまう可能性があります。

 

2.セカンドオピニオンをなぜ聞きたいのか、自分自身の気持ちを整理する。

自分としては何に納得がいかないのか?何が不安なのか?

頭の中で考えるだけでなく、紙に1度書いてみることはとても有効だと思います。

 

3.利用する時期を考慮する。

早い時期にセカンドオピニオンをいくつも聞きまわっても、治療の選択(方向性)ができなければ、治療を先延ばしにしてしまうことになり、検査のし直し等も出てくる可能性もあります。

担当医に、治療の選択をいつまでにした方がよいのか、確認することも大切です。

 

セカンドオピニオンを選ぶ際に考えるべきところって?≫

どこで受けるかまだ分からない時は?≫

がん診療連携拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」で相談してみる。

がん相談支援センターは、お住まいの地域でセカンドオピニオンを聞くことのできる病院や、各病院の専門領域などに関する情報が得られる。

また、患者が入院中の場合などでは、本人の同意があれば家族のみで代理受診ができることもあります。

対応については病院によって異なると思いますので一度、問い合わせてみてください。

 

こんなご意見もありますよ!?≫

まずは、現時点での日本の医療(治療)にはガイドラインというものが存在しています。

こちらについての治療内容(子宮頸癌など)については別記事で記載していますので割愛させて頂きますが…

別記事≫診断結果の見方とそれに伴う治療方法と日数(まとめ)←※子宮頸癌のみ

 

そもそも、基本的にどこにいってもガイドライン通りの治療方法を提示されるという現状があることを理解しないといけません。

 

ガイドラインを見てみると、例:子宮頸がん上皮内病変1b1期(ステージ1)の場合は基本的に手術又は単独放射線治療となっております。

なので、担当医から話を聞いた上でご自身でもHP等で治療ガイドラインから該当する箇所を一度読んでおくことはとても大切です。

 

何が言いたいのか?

3つの大切なポイントでも記載しましたが、ここで重要になるのが2.の”セカンドオピニオンをなぜ聞きたいのか、自分自身の気持ちを整理する”ではないでしょうか。

私自身は、何を聞きたいのか?

他の治療方法はないのか?

がんは間違いではないのか?等。

そうして、自分の声に耳を傾けることでセカンドオピニオン先が絞られていくと思います。

 

他の治療法はないのか?どうなんだろうか?と思った時≫

治療ガイドラインが存在している場合、基本的に他の病院でも中々治療方法に違いは出て来ないのが現状ではないでしょうか。

更に言えば、日本では手術が出来る場合は手術が優先される傾向にあると感じます。

先ほどの例で挙げた子宮頸癌扁平上皮癌1b1期(ステージ1)の場合でも選択肢は手術と単独放射線治療がありました。

ですが、実際には手術が優先的に治療方法として提示される場合があります。

それにてついて疑問になった時に、同じ専門分野に聞いたとして違いは出るのか?

この1つのヒントが出た時にきっと、あなたは気づくと思います。

 

そう、つまりその時は”他の診療科にセカンドオピニオンしてみる”ですね。

 

先ほどの例をとれば、

放射線治療を専門とする放射線科で更に言えば放射線腫瘍医”がいる病院を候補として挙げるのはどうでしょうか。

 

放射線のスペシャリストの目線から

「私の治療では手術が優先されているが、放射線治療は適用外なのか?

又、それはなぜなのか?

もし出来る場合もそれによる後遺症はあるのか?

それに対する対策にはどのようなモノがあるのか?」

と、言った更に詳しく知る事が出来るのではないでしょうか?

 

更に、手術と一口に言っても開腹手術や腹腔鏡手術、ロボット等もあります。

「どれが適応されるのか?または、出来ない場合は何故出来ないのか?」

と、言った時には医師や病院によって出来る術式が変わることはある、と想像できます。

その時には、その点を踏まえた上でセカンドオピニオン先として選択するのも有効かもしれません。(資格保持者等か)

 

これは1つの一例に過ぎませんが、希少性の高いがんや新しい治療方法等が登場した場合においては、その専門的分野で経験や実績のある人に意見を聞く事は有効な手段だと言えるのではないでしょうか。

 

癌は間違いではないのか?と思った時≫

これについては、そもそも聞く人が違うかも?と言う事を気づかねばなりません。

それは、なぜか?

そもそも、病理診断をし検査結果を決めるのは担当した医師ないし主治医ではありません

 

もうお気づきかと思いますが…

病理診断科の病理医”になります。

 

Wikipediaに興味深い記載があります。

病理診断科が他施設からのセカンドオピニオンの求めに対応する場合があり、患者が持参してきた病理標本を病理医が観察し専門家としての意見等を述べる。

病理医が患者に直接面談することはほとんど無かったが、病理診断科が標榜診療科(2008年4月から)になり患者が病理医と面談できるようになったこと自体が病理診断の信頼性を高めるように働いている。

Wikipediaより

 

いや!そもそも現在の日本のがん治療がどうなのよ?という時≫

こんな時には、現在のがん治療に疑問を投げかけているこんな医師にセカンドオピニオンしてみるのも一考かもしれません。

近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来

費用は高めですが…自由診療である以上、自分で費用等も含めて納得した上で受けることをお勧めします。

 

いかがでだったしょうか。

セカンドオピニオンと一口に言っても、病院の選択肢は同じ診療科だけではなく様々であると分かります。

セカンドオピニオン先を決める前に、まずは「私は何に不安があるのか?」と聞く事がもっとも近道だと言うことです。

是非、後悔の無い選択をして頂ければと思います。

 

あとがき≫

上記でも書きましたが、日本では手術が適用できる場合は手術が優先される傾向にあるようです。

これについて、私自身知ったのは手術後でした。

なので、答え(知った時の気持ち)は明らかだと思いますので省きますが、そうした事もありセカンドオピニオンの重要性を身をもって実感している次第です。

ですが、そのお陰でこうして例に対して具体性を持って説明出来たのでは?と思います。

是非、参考の1つにして頂けたら幸いです。

 

参考≫

国立がん研究センターがん情報センター「セカンドオピニオン」

書籍紹介≫

セカンドオピニオンをする決める際に、”放射線科”を選択する際の注意点として”院内は駄目”としています。
それが、何故なのか?についても詳しく解説しています。
中々、外側からでは分からない内側ならではの意見ではないでしょうか。