こんにちは。
今回は「私、伝統医学をちょっと学ぼうと思います」の完結編としてpart3として「何を学ぶべきか検証してみた」という話になります。
最後までお付き合い頂ければ幸いです。
伝統医学を学ぼうと思った経緯については今までの記事を参照して頂ければと思います。
part1「私、伝統医学をちょっと学ぼうかと思います。」
part2「私、伝統医学をちょっと学ぼうかと思います。」
そして今回は検証した結果について先に発表したいと思います。
え?いきなり…?
でも、実は答えはシンプルで簡単だったんです。
「何も学ばない」。
理由は順を追って説明させて頂きますが、その前に、まず私が候補として挙げた世界三大伝統医学と言われる”ユナニ医学”、”アーユルヴェーダ”、”中国医学”についての説明をしたいと思います。
<アーユルヴェーダ>
アーユルヴェーダと言うのは一度は聞いたことがある方もいらっしゃるとは思いますが、インド発祥の伝統医学の1つになります。
正確に言うと、北インド発祥になります。
簡単に説明すると基は、現在南インドに住む先住民族が活用していたシッダ医学をベースに北インドの人々が自分達仕様にカスタマイズしたものになります。
更に付け加えるならアーユルヴェーダから派生していった伝統医学も存在しています。
例えば、モンゴル医学、チベット医学などがあります。
インドと一口に言っても、実際には多数の宗教が混在していて東西南北それぞれに文化の発展が少しづつ異なっています。
これは、日本でもそれぞれに独自の発展、文化が都道府県毎に違う事を考えれば理解して頂けるかと思います。
そして、北インドと南インドでなぜ伝統医学の名前が違うのか?
これは、元々現在の北インドの場所に住んでいた南インドの先住民達と新たにやってきた現:北インドに住む人々では食習慣などが違うことが挙げられます。
∟私:ビックリしますよね。
私は、アーユルヴェーダとはてっきり、インド全土の伝統医学なのかと思っていました。
そして、興味深い事に食習慣が違う事によってなのか体系的、見た目にも若干の違いがあるということでした。
大きな違いとして食習慣の具体例として
北インド:狩猟民族なので食肉文化があります。そしてナンなどに代表されるように小麦粉を多用する食生活になります。
南インド:基本的に肉は食べず、魚と野菜がメイン。主食は、小麦ではなく米を多用する食生活になります。
日本とちょっと似ていますよね。
ただ、油はココナッツオイルとギーが使われています。
∟私:だからこそ、それぞれの食習慣や体型などによって違うのでそのまま南インドのシッダ医学を当てはめれば同じ効果が得られるわけではなないことは理解出来ます。
こうしてアーユルヴェーダの成り立ちを少し知っただけでも、私にとっては意義があるものとなりました。
理由は、私自身の食習慣が違うのに当てはまるのか?というシンプルな答えとしていきついたからです。
ただ、全てを全否定してるわけではなくタメになることは多いにあります。
基は皆同じ人間ですから、私自身と照らし合わせて参考に出来る事は活用させていこうとは思いました。
<ユナニ医学>
ユナニ医学ってあまり耳にしないですよね。
私自身調べだしてみたらネットの記事だけで書籍などは非常に少なく困難を極めました。昔の書籍は高額で…
簡単に説明すると、
ユナニ医学は、現在もインド・パキスタン亜大陸のイスラーム文化圏で行われている伝統医学で古代ギリシャの医学を起源とするそうです。
ギリシャ医学を受け継ぎ、自然治癒と病気の予防を重視している。生活習慣や環境を病気の原因と考え、生活指導や食材の性質を考慮した食事療法を行う。
Wikipediaより
∟私:ここでもやはり、基になった考えは同じなんだなと思いました。
ただし、ユナニ医学の理論には体液病理説がベースにあり、ガレノス医学を受け継ぎ四体液説を採用している点が違います。
このガレノス医学って何?
ローマ帝国時代のギリシアの医学者で臨床医としての経験と多くの解剖によって体系的な医学を確立し、古代における医学の集大成をなした。彼の学説はその後ルネサンスまでの1500年以上にわたり、ヨーロッパの医学およびイスラームの医学において支配的なものとなった。
Wikipediaより
四体液説とは、
4種類の基本体液「血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁」のバランスがとれていれば健康で、どれかが優位になれば病気になるとする考え方である。体液の調和を回復させるために、患者の気質と薬剤の性質を考慮し処方される。
これはインド(アーユルヴェーダ)とギリシャで唱えられ、インドからギリシャに伝わったとも言われていたりと、ここでも元が同じだと言う事が分かります。
<中国医学>
中国を中心とする東アジアで行われてきた伝統医学で、東洋医学、中医学、中国伝統医学とも呼ばれる。
日本では、漢方医学を中国医学と同じものと捉える人も多いが、漢方医学は中国から伝来した医学が日本で発展したものであり、重視する理論や診断法、使用する生薬量などに違いがある。
日本、朝鮮半島、チベットなどの中国周辺の医学は、中国医学の影響を濃く受けて発展した。
公文書に漢文を用いた中国・日本・朝鮮半島では書籍の翻訳が必要なかったこともあり、医学書の交流も盛んであった。
東南アジアの伝統医学は、中国医学・アーユルヴェーダ両方を取り入れたものが多い。
Wikipediaより
と、ここまで世界三大伝統医学についてわかったけど、結局は…?
元であるガレノス医学を学べばいいのか?と思うと、
ガレノスはヒポクラテスの四体液説を叙述している。四体液説は、古代の四大元素によって定義付けられ、かつ四季とも対応関係を持つとされた。彼はこの原理を基にして理論を創出した。しかし、それらは純粋に独創的なものというよりも、ヒポクラテスの人体理論の上に構築されたものと見なしうるものである。
Wikipediaより
今度は、ヒポクラテスが発展させた医学を学べばいいのか?
ヒポクラテスは医学の父と言われているけど実際には臨床研究の父と言った方が正しい感じもあり、その他の様々な功績は称賛に値するものもあるけど…
四体液説に確実なエビデンスはなく、それぞれの伝統医学の一つのベースとして使われているのが実情な気がしました。
そして、ここで驚いたのがヒポクラテスが唱えた理論を実際に活用しているのが伝統医学だったという事実。
じゃあ、今の西洋医学ってどこからきたの?
実はこの時にヒポクラテスの他にも医学者は居たと言う事実。
古代ギリシアの医学は、クニドス派とコス派(ヒポクラテス派)の二つの学派に分かれていた。
クニドス派は診断を重視。
つまり、病気をくわしく分類し、身体のどこがどんな病気に罹ったを特定して治療する方法であるが、当時ギリシアでは人の体を解剖することがタブーとして禁じられており、医師は解剖学・生理学の知識をほとんど持っていなかったことから、結果としてクニドス派は診断を誤ることも多かったという。
一方、コス派は、予後を診断以上に重んじ、効果的な治療を施し大きな成果を上げた。
コス派は、季節・大気といった環境の乱れや食餌の乱れが体液の悪い混和をもたらし病気を引き起こすと考えたので、患部はつねに体全体であり、病気は一つであった。
Wikipediaより
つまり、現代の西洋医学はクニドス派が始まりだった。
ただ、ここで安直に考えるのは早計であり、
実際に苦しんでいる患者を目の前に治療する医者からは「良いことをするか、できなければ少なくとも悪いことをするな」というヒポクラテス派の考え方を、「消極的な診療」として批判する医師が増えていたと言われています。
フランスの医師ウダールは「ヒポクラテス派がやったことは、便、尿、汗などを調べ、その中に「消化」の兆候を探り、分利を告げ、死を宣告する、それだけではないか」とも。
これは、今世界で猛威を振るっているコロナウィルスと対峙した時には、一刻も早い早期発見・早期治療と確かな治療方法を切望する私達自身の思いを考えれば消極的と言わざるおえないのかもしれない。
ただし、ここでバッサリと切り捨てるのもおかしい。
本来なら、両方が必要。
一刻を争う感染症や救急時には積極性が必要で、長期的に進行していく病においてはヒポクラテス派のような臨床と研究によって解明され、同じ症状になる患者数が減らすことにも貢献出来るし、患者となった際も何もない状態で先の見えない不安を感じて過ごすより何倍も救われる。
私自身が実際に体験して感じたことなのでこれは、声を大にして伝えたい。
ただ現在はより複雑に、より儲かる方へと…極端になってしまっている気がします。
と、話がそれてしまいました。
<まとめ>
最後の理由は、
それぞれの伝統医学を調べて思ったことは、西洋医学でも伝統医学でも然りで何かしらの症状が出たら治す、目を向ける前にまず”するべき事”があると気付きました。
それは、本来の自然に沿った生き方から離れていくことで、病と言う形で私達自身に体から発せられたサインではないか?という思いに至りました。
そして、そこで考えた事は、実にシンプルで”過剰になっていたものを削ぎ落とす”。
今までの大量消費・大量生産する社会は豊さが幸せの象徴という印象でした。
ですが、それによって沢山の歪みが生まれたことは社会が証明しています。
そしてそれは、健康についても言えることなんじゃないか?
ただし、誤解のないように付け加えるなら、人によっては”私にとってはこれが必要”と思えば、調べて実践すればいいと思います。
大切な事は、人任せにせず自分の頭で考えて答えを出し、選び実践し責任を持つこと。
じゃないと後悔しても後悔しきれないですよね。
なぜ今まで気づかなったのかな?とちょっと、自分自身に呆れてしまいましたが…
今はこうして遠回りしてでも納得出来たことで、確かな1歩を踏み出せました。
なので、これからは”これからの私の変化”も投稿していこうと思います。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって最良な一日でありますように。