私、伝統医学をちょっと学ぼうか思います。-part2-

こんにちは、Mayurikiです。

今回は前回の記事「私、伝統医学をちょっと学ぼうかなと思います。 – MAYURIKI_relife」の続き、

”私が伝統医学を学ぼうと思ったきっかけ”についての話をしたいと思います。


<前置き>

自分の体調についてあなたは、どのように把握していますか?

頭痛がしたら?

咳が出たら?

ニキビが出来たら?

疲れが溜まってきたら?

もちろん、分かり易く体のサインが出てから対処する事で病院に行かずとも

薬局に走っていけば大体の事は事足りるかもしれません。

実際に以前の私も、そう思っていました。

<対処療法という言葉をご存じでしょうか?>

病気になってからその症状を治療することを”対処療法”と言います。

対処療法として、言われるのが”西洋医学”。

”病院とは、病になってから行くもの”。

私自身も何かしらの症状が出た友人や家族が近くに居れば

「早めに病院に行った方がいいよ~」と言っていました。

でも、それって…もしかしたら遅いくらい?

<よく聞く「早期治療・早期発見」>

最近は、西洋医学を受けられる病院でも”病気になってからでは遅い”という事で、

未然に防ごうと言う意味で「早期治療・早期発見」をスローガンに

人間ドッグや定期健診が国を挙げて盛んに行われる様になりましたよね。

ですが、実際に人間ドッグや定期検診で見えることって”全てでは、ない”と、言う事を

最近は、私も実感しています。

更にその気づきが確信に変わったのは、ある医師の書籍を読んでのことでした。

そこに書かれていたのは、「早期治療・早期発見」という言葉の出来た由来とその効果についてになります。

こちらに記載されていた内容を簡単にまとめると「早期治療・早期発見」という言葉は”元々は、ウィルス感染治療においてその起源がある”と言う事です。

※過去記事<健康診断で言われる「早期発見・早期治療」って本当に意味あるのかな?>

そしてもう1冊、紹介させて下さい。

元がん患者である高山知朗さんという方が書いた闘病記に、こんな文面がありました。

早期発見は必ずしも重要ではない
「治るという前提でがんになった」より引用

書籍の中で、実際に著者自身も健康診断で受けたPET検査では、

悪性リンパ腫は発見されなかったと記されています。

(著者は過去に脳腫瘍という言われるグリオーマと悪性リンパ腫を経験していらっしゃいます。

著者は両方の病気になった時にも”症状が出て”初めて病気が発覚しました。

ひと言に”がん”と言っても実際は様々な種類があり、発症部位や症状、原因も様々でひと言で語るのはとても難しいと思います。)

この書籍を読んで分かった事を簡単にまとめると、

健康診断をしたからと言って大丈夫ということでは無い」と言うことです。

この2冊の本を読んで共通して分かることは、

健康診断だけのデータで分かることは少ない

早期発見・早期治療と言うスタンスだけで挑んでも”病は治るわけでは、ない”と言うことになります。

では、どうすればよいのか?

<本来は伝統医学と西洋医学の二つがあっていい>

ここで登場するのが伝統医学です。

伝統医学は、西洋医学が誕生する前より存在し、それぞれの国々で受け継がれ、少しづつそこに住む人々の生活様式に合わせて試行錯誤し進化してきたもの。

そしてここでは、伝統医学の一つである”中医学”を例に話したいと思います。

中医学は日本の伝統医学と言われる漢方医学の元になった医学として、ご存じかと思います。

漢方医学のベースが中医学になので問診の仕方などにも、類似点がたくさんあります。

問診の仕方は

今既に出ている症状は勿論のこと、患者が病室に入って来た時の立ち振る舞いから観察が始まり、既往歴や家族歴、職業なども確認していきます。

更に症状を詳しく見ていく為に、

望診では‥気色診、舌診、眼診、爪甲診、皮膚、毛髪など

聞診では‥体臭、声、話しぶり

切診では‥脈診、腹診、原穴診、背候診、尺膚診、井穴診、空間診

なども必要に応じて行われ、そこから総合的にその人のベースであるタイプ「証(しょう」を判断してから必要な漢方薬などが処方されます。

※北辰会HP「万病を治すために必要な、問診・切診・病因病理の基礎とは!?」より引用

<それぞれの医学で違うところは?>

西洋医学では症状が出て初めて対処療法をします

そして、検査では目に見えない数値や体の中の状態を見て判断するのに対して、

伝統医学では目の前の患者のあらゆる情報を確認してから

症状が出始めの頃か出る前に※治療を開始することもあります。

※場合によっては慢性化した場合もありますので治療開始時期については、一概ではありません。

それぞれの医学によって見る箇所が違う事に、驚かされます。

成り立ちや思想が違うというのも、理由の1つかもしれませんね。

伝統医学では、患者自身の生活習慣やタイプによってその症状が起きる原因を考えた上で対処し、

慢性的な状態の場合には、根本的改善を図っていくという事だと思います。

逆に西洋医学では、実際に症状が出てから同じ薬ないし手術などの治療を行う事で、根本的改善を図っていく。

ですが、”対処療法”のみでは根本的改善を期待するには、厳しいのではいかと思ってしまいます。

例えば、

目に見えるがんを出来る限り取り除くことは、出来るかもしれない。

ですが、がんになりやすい体質を治して行くことは難しい。

医師達自身も、そうした具体的な指針が無いので

実際に患者に対して指導するのが難しいのではないかなと思います。

良く聞く言葉では、

バランスの取れた食事を取って適度に運動して睡眠を取る”。

そもそも、バランスの取れた食事とは?

適度な運動の量とは?

人には、それぞれ生活習慣の違いや体質などにも違いがあります。

だからこそ、本来はそれぞれに合わせたアドバイスや

必要な場合には、その人に合わせたオーダーメイドの処方が必要不可欠。

<ここで1つ私の体験談(伝統医学アーユルヴェーダとの出会い)を紹介します>

私は以前、幼少の頃は小児喘息を患ったりと体が弱かった時期があり

おぼろげながらも病院によく通った記憶があります。

その後は、成長と共に体力もつき活発な少女時代を送ってきました。

ですが、高校生の頃に花粉症を発症。

両親が花粉症だった事もあり、遺伝かな?という軽い考えで特に気にする事無く

花粉症の薬を飲んで毎年花粉の時期をしのいでいました。

高校卒業後に、1人目を妊娠・出産した頃より軽い発作の様な喘息症状が花粉症と共に

一緒に出始めました。

それでも、子育てに忙しく自分自身の体調についてはそこまで気にも留めていませんでした。

ちょうどその当時、子供が熱を出した時があり

かかりつけ医のいるクリニックを訪れた際に、ちょうど良い機会だと思い自分も子どもと一緒に受診しました。

その際に、医師から言われたのはお叱りの言葉でした。

子供の心配をする気持ちは分かるんだけどね、

こんなに放っておいて。あなたの方がひどいからね」と。

※こちらの医師は私が幼少の頃より小児喘息を見ていた方で昔から口が厳しめです。

それからは、アレルギー検査を受けて定期的に受診と処方をして頂いていました。

そこで判明したアレルギーレベルと種類の多さにビックリしたのを覚えています。

杉に始まり、稲、ハウスダスト、ノミ、ダニなど、一年中花粉症(笑)

それからアレルギーとのお付き合いは、10年以上に。

月日が経ったある日の冬。

咳が止まらなくなり、ずっと呼吸していると

気管の奥からゼェーゼェー、ヒューヒューという音が。

それからかかりつけ医のいるクリニックに受診すると、

やはり喘息症状が悪化しているという事でいつも吸入している薬よりも更に強い飲み薬を処方して頂きました。

※現在は、最初に出てくるかかりつけ医とは別のクリニックを受診しています。

それでも症状は改善されません。

もう一度、クリニックを受診し、かかりつけ医に更に強い薬を処方して貰います。

処方して頂いた薬は「うちではこれが一番強いです」と言われましが、

結局効果はありませんでした。

その時に、どうすればこの症状は治まるのか?と思い、色々なネット記事を読んでいた時に

たまたま出会ったのがアーユルヴェーダという北インドの伝統医学について書かれたネット記事でした。

そこに書いてあったのは、”気管が、寒い冷気を浴びた事で収縮して喘息症状を引き起こす”という内容でした。

記事に書かれていた改善方法は、実にシンプルなものでした。

冷たい飲み物を飲まない”。

さらに、飲むなら、”白湯(さゆ、はくとう)”を推奨。

朝晩は一段と冷たい冷気が残っているので、それによって朝晩のみ咳込む人が居る

と言った内容が書かれていて、私はこれだ!と思い、早速実践してみることに。

結果は、見事にあれだけ咳込んで、ゼェーゼェー、ヒューヒューと言っていたのが嘘のように収まりました。

これによって私は、根本的原因は、”私の食習慣と体質”に起因していたのだと知りました。

それ以来、あそこまでの酷い喘息症状は現れなくなりました。

飲み物も基本的には、常温または温かいものを摂るようになりました。

<体験からわかったこと>

あくまでこれは、一例にすぎません。

ですが、こんな事を西洋医学では教えてくれません。

これこそ、”人々の生活に身近に寄り添って受け継がれてきたものなんだな”と思いました。

それからは、西洋医学だけではなく伝統医学にも目を向けるようになりました。

今回こうして改めて治療後のこれからの自分を書く事で、

病気を辞められない”環境を自らが作りだしている事にやっと気づき向き合う事が出来たのかなと思っています。

伝統医学への興味はますます強くなるばかりです。

最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

追伸

もし、あなたにもこうしたきっかけをくれた体験談などがあればぜひ教えて下さいね。

コメントお待ちしております。

Mayuriki

<登場した書籍>

私とは違う、がんのタイプ(子宮頸がん)なので体験談は参考には、ならないかもしれません。
もし今後、化学療法(抗がん剤)を受ける場合においては白血病での闘病日記には一読する価値があるかなと思います。
私自身、この本を読んで改めて”がんと一口に言っても全然違う!”ということを知れた本となりました。
そう言った点においては、大変参考になりました。
又、私が今後頭部のがんや白血病にならないとは限らないのでこうした知識があると言うことは、とても重要だなと思いました。
病院選びの仕方なども論理的に説明されていてタメになりました。
もし、読む機会があればどうぞ。