こんにちは。
今回は私のがん治療で「手術できたことはずっと良いことだと思っていた」けど?
それには落とし穴があったー!?と気づくチャンスを与えてくれた歯科治療についての話になります。
<前置き>
先日ある本を読んだ時の話。
癌のステージによって手術できるかが決まっていることは知っていましたが、実際に”適用範囲だからと言って手術するかはまた別問題である”ことを知りました。
私のステージは、子宮頸がん1 B 1期だったこともあり広汎子宮全摘術が適用されました。
この手術には、たくさんの後遺症が待っていることを知っていたつもりでしたが…本当に理解していたかは、私自身よくわかりません。
むしろ、怖くて見ない様に逃げていたのかもしれません。
主治医が、後遺症の説明を一通りしてくれましたが、それが手術を行った人達、全員がなるものだとは思っていませんでしたし「稀に」という言葉を鵜呑みにし信じてしまっていたんだと思います。
主治医は、「後遺症になる可能性があります」という前提で話をしますが…本当は、可能性ではない事を身をもって体験して知ることになりました。
実際にそういう事実がある事を、手術を受ける側である患者自身が知る方法はありません。
本当は、あったのかもしれませんが…そこまで考えが及んでいなかった私の無知さにあります。
きっと、
「がん」になったというだけで頭の中が全てその言葉で埋め尽くされていたからかもしれません。
だからこそ、私はそれが全員がなるものではないと思っていましたし、むしろ希望的観測としてそう思いたかった。
私はそちら側には入らないだろうと、楽観的に考えていました。
ましてや大きく切り取られる事は、仕方がない事だと。
主治医が言う「それは適用外です」と言う言葉の意味。
それが、実は別の理由があったのかも?なんて知らず、私の場合は出来ないんだって思いこんで無理やり納得させて自分を言い聞かせていました。
ですが、それは違うのかもしれない?
と思うきっかけになった出来事があります。
この出来事のおかげで、
私は、近藤誠氏の本を知るきっかけと共に”こう言うこともあるな!”と全否定せずに済んだんだと思っています。
<私の歯医者物語>
私は以前『ドックベスト』という治療方法を行う医師の書籍を読みました。
そこには今まで”歯科大学で通説とされていた治療法について”とそれによる”弊害(後遺症・副作用)”が書かれていました。
それは仕方がなく起こったことではなく
”人為的に起こってしまったこと”があると知ったからです。
<例えばこんな話があります>
ある時、わたしは虫歯になりました。
神経の方まで虫歯になっているので『神経を抜きましょう』と言われ、私は何の疑念も持たずに”自分がやってしまった”んだから、”しょうがない”と思い歯科医に言われた通りに神経を抜く治療をして頂きました。
ですが、そこには弊害があることを私は知りませんでした。
事実、担当した歯科医にも副作用等があることは何にも、その時説明されていませんでした。
<神経を簡単に取ってしまうと、何がいけないのか?>
歯自身には、”再石灰化する能力”があります。
その能力が使えるのは神経がある時だけ。
つまり、歯の神経を取ってしまうとその歯自身の”再生する能力がなくなる”という事です。
一応、歯を治療して形としてはそこにあるけど本来の能力はすでに無く…
抜け殻。
<すると、どうなってしまうのか?>
”脆くなりやすく、割れや欠けやすく”なります。
簡単な例として、住宅などの建物は人が住み手入れが行き届いていることでイキイキとした存在に見えます。
ただし、逆に誰も住まず手入れもされずに放置されると禍々しい廃墟と化します。
すると、家は朽ちていきます。
それと、同じで歯も中の神経=つまり、人が居ないことで脆くなるということです。
特に、問題なのが”奥歯”。
奥歯などは硬い食べ物を噛んだり、歯の食いしばりや歯ぎしりなど負荷がかかりやすい場所です。
そんな奥歯の歯の神経がなくなれば、答えはおのずと見えてきますよね。
いつかは、
歯が欠ける。
歯が欠けてしまうと歯科医に提示される治療法は次の二つに1つ。
”銀歯又はセラミックなどの詰め物”か
最悪、”自分の歯を根こそぎ抜く”ことになります。
特に”大人の歯はこれ以上新しい歯が生えないので今ある歯を大事にしなさい”と小さい頃から、わたし自身、親によく言われてきたました。
ですが、実際はその意味をよく理解していませんでした。
<でも、虫歯になったらしょうがないじゃん?>
実際にはそんな事はないのです。
私自身も知らなかったし、担当医(歯科医)も教えてくれなかった。
むしろ担当医自身も知らないんだと思います。
<じゃあ、どうすればいい?>
もし虫歯になってしまった時は、虫歯になっている箇所だけをほんの少しだけ削って、神経を残した状態で仮蓋(ドックベストセメント重鎮)をしてしまうという方法があります。
(削りすぎるのは駄目です)
この方法を”ドックベストセメント”と言います。
<それで、どうなるの?>
歯自身が1年~2.3年とゆっくり時間をかけて再石灰化するのです。
つまり、自分でもう一度歯を作る能力があるということです。
※その後ドックスベストセメント充填が終われば、次は詰め物か被せ物をします。
<え?じゃあ、今までの治療って?>
こんな話、私自身今回の本を読んで初めて知りました。
もう一度歯を作る能力があるならば、虫歯になって侵食されてしまった部分だけ削って後は自然に自分の治癒力で歯が戻るのを待つだけでいいなら、わざわざ痛い痛み止めの注射をされて治療する必要なんてないんだと気づきました。
<じゃあ、これも?>
私自身、奥歯の歯がことごとく両側欠けてしまいました。
(両方ともしっかり治療済みで神経はありません)
その当時担当医には、寝ている時に歯の食いしばりがあるのでは?と指摘されていました。
それは仕方がない事ともいわれました。
そうなんだろうと思って、担当医に言われるがまま寝る時用にマウスピースを作成しました。
(勿論、別途有料)。
ですが、この話を知っていたら?
意味が全然違う。
もし神経を抜かないでいれば割れることもなかったんだ!
という事実を知った時、愕然としました。
(マウスピースは、あっても良いと思いますが)
<気になる言葉が…>
書籍にも、歯科医である著者自身が歯科大学の教えとして、
”削る時も広がらない様に大きく削る”と教わると書いてありました。
そうすると、何が起きるのか?
理由はもうお分かりですよね…
大きく削れば、それだけ歯が脆くなる。
本来、ドリルを一度でも入れると歯の強度は落ちるそうです。
割れやすくなる。
虫歯を治す為、
ひいては歯を健康に保つ為に歯科医院で治療しているのに逆に痛い思いをして歯を治療する。
(神経を抜いて)
そして、最後は歯を失う。
本末転倒。
<歯医者の良しあしって?>
私自身、通っていた歯科医院は両親が通っていた場所で中学生の頃からずっとお世話になっていました。
両親も「あそこはとても上手でいいのよ」と言われて何の疑いもなく、ずっと通ってました。
ですがそれ以来、私は歯医者に対する不信感というのは少しずつ少しずつ、蓄積されていきました。(ここが日本人の良い所でもあり悪い所で見切りをつけらない)
※現在、両親も紆余曲折あり他の歯科クリニックでお世話になっております。
<もう…いいよね?>
そして、最後の見切りのきっかけになった出来事がありました。
それは、私はある一定の周期で歯茎が腫れることがありました。
時には、出血も。
ですが、その度に担当歯科医に言われたのは、
「歯磨きが足りてない。もっとよく磨いてください」と。
※少しでも炎症があれば歯磨きが足りていないと、毎回言われました。
最初は”そうなんだ”と思い、歯ブラシを変えてみたり、デンタルフロスを足したり色々なグッズを増やしたりと試行錯誤。
最終的には、常に歯磨きをするときは4種類の歯磨きグッズを使って歯磨きを毎回するようになりました。
ですが、
それでも出血する時は、出血する。
さすがの私も、
”こんなに磨いて、こんなに手入れしているのにおかしい”と思いました。
その時、治療途中だったのですが意を決して、その本に載っていたドックベスト治療を行っている一番近くにある歯科医院を探して予約しました。
そして、そこで初めての診察を受けた時に衝撃の事実を突きつけられました。
”歯の口腔内の状況や体調などによって歯茎が腫れやすくなる時がある”ということです。
例えば”熱が出た”時は歯茎が腫れやすくなります。
こんな事、私の担当医は教えてくれませんでした。
いや、むしろ知らないのかも知れません。
”学校では教えてくれないんだ”と思いました。
それからは、治療も定期健診もそちらで受けることにしました。
たまに、インプラントの保証がある関係で定期的に健診を兼ねてクリーニングにいきます。
ちょうど歯茎が腫れているタイミングに予約して行くと…
案の定「磨き足りない」と注意されます。
ですが、そんな時は「はい、わかりました」と言ってそそくさと退散します。
特に、私の体験談として女性はホルモンバランスによっても歯茎が腫れることがあります。
この出来事によって、”医者って絶対じゃないし偏った教わり方をするのかな?”と、初めて思った出来事となりました。
そして、自分で自分の望む治療法を見つけられるんだと知りました。
医者を妄信するんじゃなくて、自分で学んで選ぶことの大切さを知りました。
ドックベストセメント治療は日本では現在、自費診療です。
この療法を行っている歯科医だからと、安心するのは早計です。
治療を始める前に私自身が納得できるようにレントゲンだけじゃなく、写真などを使って分かり易く説明してくれたり、治療を始めた際には何か変更があればその都度確認しながらしてくれる事も大切です。
そうして少しずつ信頼関係が築ける歯科医とゆっくり長くお付き合いできる事を切に願います。